リタイヤー後の同窓会

 リタイヤー後の同窓会が盛況だそうです。12月8日の日経新聞、「団塊の世代、同窓会が活発」という記事が。「うんー、そうんなんだ」。まだ現役であくせく働いている私にはピーンとこない感じです。私の地元(福井)でも活発に同級会活動が行われていますが、あまり参加していません。先日、大阪在住の高校の同級生が企画した忘年会に参加してきました。

 

 中学、高校、大学の同級生は同世代を同じ教室で過ごし、呼び捨てで名前を呼び合った。このような人間の間合いというか関係は、社会に出ると、会社では利害関係が邪魔をして、よそよそしい関係になる。このような兜を被った人間関係から脱皮して、裸の人間関係に戻りたい願望が、同窓会人気の背景なのでしょう。

 

 大阪での高校同級生との忘年会。関西電力、大阪ガス、帝人他大企業のOBたちの洒脱な話を聞きながら、彼たちの高校時代の餓鬼っこだったときの思い出とをオーバーラップさせると、何ともいえない嬉しい心温まる感じがしてきます。

 

 天神橋商店街の中の「焼鳥屋」での3次会。年も考えず、深夜まで一緒に付き合った同級生。なんと素晴らしいのだろう。しかし、もっと素晴らしかったと感じたことがあります。人はそれぞれ、長い人生で作られた頑固さを持っています。彼らには、それを感じさせない懐の大きさと優しさがありました。素晴らしき同級生によって、私のリタイヤー後の同級会に対する思いは「うんー、そうなんだ」から「うんー、そうだよね」に変えてくれました。