ビックデータ
2月9日の日経新聞。日立が「幸福感」を計測できるウエアラブル端末を発表。端末装着者の身体の動きや場所などのデータを収集、解析して組織集団の「幸福感」を計測するものです。業務の生産性に強く相関する指標「組織活性度」を計測できるもので、計測した「幸福感」をデータとして提供するサービスを2015年4月に開始するとしています。このウエアラブル端末を開発した『データの見えざる手』の著書、日立中央研究所矢野和男さんによると、 ウエアラブルセンサを使ってこれまでのべ100万人日以上の行動を計測したデータ「ヒューマンビッグデータ」により、人間や社会に普遍的に見られる「法則」や「方程式」を次々と明らかになったと。
Excelのビジネス活用
今、ビックデータといわれうデータの解析・分析によってビジネスや私たちの生活が大きく変わろうとしています。このビックデータ、ではどのように解析・分析するのでしょう。あまりにも専門的で、高度な技術を要するようで、なかなか敷居が高そうです。しかし、このビックデータなるものの解析・分析の基礎ともいえる分析は、私たちが日常使っているExcelでも十分可能なのです。最近刊の『週刊ダイヤモンド』ではExcelのビジネス活用を特集しています。その中にExcelでデータ解析する手法、相関分析のやり方を解説しています。私なりにアレンジして紹介します。一度、是非試してください。ビックデータの入門だと思って・・・。
プロ野球 勝利の方程式
Excelにはいろいろな分析をするための分析ツールがオプションとして装備されています。この分析ツールで最も一般的な相関分析をプロ野球のデータ(2014年度セリーグのチームごとデータ)を使って行い、ビックデータのさわりを感じとってみたいと思います。手順は下記のとおりです。
①オプションの分析ツールを有効にします
・「ファイル」メニューから「オプション」を選択
・「アドイン」から「分析ツール」を選び「設定」をクリック
・「分析ツール」にチェックを入れる
・「データ」メニューに「データ分析」というボタンが表示される
②分析したいデータの入ったExcelファイルを用意する
・インターネット検索窓に「プロ野球データ」と入力
・検索結果からプロ野球データFreakを選択
・チーム打撃成績 せ・リーグのデータをコピー
・コピーしたデータをメモ帳に貼り付けし、保存
・「データ」からテキストファイルを選択
・保存したテキストファイルを選択
・テキストウイザードに従いテキストファイルのデータをExcelに貼り付け
1.データのファイル形式をタブ区切り文字を選択
2.区切り文字を「タブ」にチェックを入れる
③「データ分析」で相関分析を行う
・「データ分析」で「相関」に「OK」
・入力範囲には、球団名以外を全て選択
・「先頭行をラベルとして使用」にチェックを入れる
・「OK」を押すと、行と列に各項目が表示される
・各項目には1から-1までの数次(相関係数)が並ぶ
相関分析の結果、勝利と相関のあるのは「盗塁数」、「死球数」、「IsoD」であり、敗北と相関があるのは、同じように「盗塁数」、「死球数」、「IsoD」となっています。守りの野球や走塁を重視した発言をする監督が多いのも、この分析から納得できます。
(相関分析結果です)
<用語説明>
OPS:出塁率に評価を重くした指標
NOI:出塁率と長打率の双方を評価した指標
IsoD:選球眼を示す指標
IsoP:長打力を評価する指標
出来るビジネスマン
Excelは優れたビジネスツールです。Excelの使い方に習熟することは、仕事の生産性向上に直結します。書店の平場には多くの「Excelをつかいこなそう」、の書籍が山積みされています。スマホでSNSをやっている時間を少しでもExcelに割くだけで、出来るビジネスマンになれること請け合いです。今日からExcelを見直そう!
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